胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭は、花言葉が「幸せが飛んでくる」であることや優美な姿、その場を華やかにしてくれることからお祝い事でのギフトに大変人気があります。
企業で働かれている方などは、移転や就任でたくさん贈られてきたり、個人事業主の方でも開業や開店のお祝いで贈られてきた経験をされている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
最近では、ご自宅用での観賞用として育てる方も増えてきてますね。
胡蝶蘭の良いところは見た目の華やかだけではありません。
胡蝶蘭は一般的な生花より長持ちし、最後の花が散るまで3ヵ月ほど楽しむことができます。
花が散ってしまった後でも根腐れや病気を防ぐことができれば、何度でも花を咲かせることができます。
その寿命は長くて50年以上持つとも言われています。
そんな胡蝶蘭だからこそ、せっかくならできるだけ長く楽しみたいですよね。
今回は胡蝶蘭のお手入れや育て方について紹介いたします。
胡蝶蘭お手入れの基本
1.水やり
1)頻度
胡蝶蘭は株の大きさや乾燥度合いでも異なりますが、基本的な頻度は1週間から10日に1回、株の根本に水を与えます。
水のあげすぎにはくれぐれも注意が必要です。
2)タイミング
水をあげるタイミングは午前中の暖かい時間がベストです。
水苔に触れてみて、乾燥していたらお水を与えましょう。
3)水量
水の量は、各株に対してコップ一杯(150cc)が目安です。
この時なるべく室温と同じくらいの水温の水を与え、負担を減らしてあげます。
鉢の受け皿にたまっている水は根腐れや凍害を引き起こしてしまう原因となるので、捨ててあげましょう。
ラッピングがされている場合は同じく病気を引き起こしてしまう原因となりますので、外してあげます。
2.置き場所
胡蝶蘭はデリケートなお花なので、育てる際に置き場所も考えなければなりません。
1)温度
温度は15℃〜25℃くらいがベストです。
季節や天候、部屋の作りによって寒暖差の激しい場所に置くのは避けましょう。
最低でも10℃を保てる環境で室温を管理してください。
2)風通し
胡蝶蘭は風通しの良い場所を好みます。
そこで注意しなければならないのがエアコンの風が直接当たる場所や強風は乾燥して胡蝶蘭への負担となってしまうためNGです。
自然な湿度と風が通る場所に置いてあげましょう。
3)日光
胡蝶蘭はもともと熱帯雨林で木々の隙間から降り注ぐ木漏れ日を浴びながら自生しているため、基本的に温かい場所や明るい場所や日光を好みます。
ですが直射日光が当たる場所は葉が焼けてしまう恐れがあるので避けましょう。
カーテンのレース越しや窓辺のシャッター越しなど、柔らかな日光があたるところに置きましょう。
万が一、葉が焼けて変色してしまっても置き場所を変えて乾燥や適温を保ってあげれば回復してくれる可能性があるので大丈夫ですよ。
開花後
無事に胡蝶蘭が咲き終わったら、次の開花に備えて準備が必要です。
お花が咲き終わったら株の力を蓄えられるように花茎を切り、できるだけ根元のに近いところを切りましょう。
まとめ
胡蝶蘭は冒頭にあるように、寿命が長いお花です。
同様に自分に贈られた大切なお花でもあるので、せっかくなら少しでも長く楽しめるように管理・調整をして大切に育てましょう。